テックの旅人

新しもの好きです。モノづくりやその体験を介して誰かの日常もアップデートできたらなぁと思ってます

須川温泉旅行 その6  須川高原温泉

あちこち寄り道してようやく16時すぎに2日目の宿、『須川高原温泉』へ。
ここは1日目の栗駒山荘から徒歩で数分のところにあります。
とはいえ、宿の雰囲気は正反対で栗駒山荘がいまどきの高原リゾートホテルだとすると須川高原温泉は古きよき日本の巨大温泉旅館って感じです。
ついつい宿の写真を撮るのを忘れてしまいました。
宿の入り口には、和服の宿の仲居さんたちが到着したお客を出迎えています。なんだか無駄に人がいるような.... さらに、下足番みたいなおじいさんが。久しぶりにこういった旅館に来ました。最近は料金を抑えるために最低限のスタッフで効率よく運営している宿があるなかで(なのでスタッフはだいたい若い元気な男性)、まだこういった宿があるんだなーって思いました。こういったサービス?が好きな人がいるってことなんでしょう。朴訥な感じのおにいちゃんに案内してもらって部屋へ向かいます。これまたよくある増築に増築を重ねたような建物でやたらに階段と渡り廊下(しかもフワフワと揺れる)を歩いてようやく部屋にたどり着けました。お年寄りにはこれはきついと思うなあ。
部屋は一番値段の高いところにしたので広さはまぁまぁ。


なぜか柱に張り紙が。

なぜ柱に画鋲で? どういうセンスなんでしょ? 壁にも同じものがあります。

見苦しいのではがそうかと思ったくらいです.....

窓からの眺めがよいのが唯一の救いです。


さっそくお風呂に。結構な人で写真を撮ることができませんでしたが、千人風呂と言われるだけあって、すごーく広々としています。しかもお湯がドバドバと結構な勢いで注がれています。これは素直にすごいです。お湯の良さと湯量の豊富さを実感でき、かなーり満足。お風呂はすごく良いです。強酸性で白濁のお湯ですが、そんなにヒリヒリするわけでもなく結構ゆったり入れます。ちなみに今まで一番ヒリヒリ感が強かったのは、北海道の川湯温泉『川湯ホテルプラザ』でした。ここはヒリヒリというより痛いぐらいでした。


さてお風呂に入って、晩御飯です。昨日とちがって昭和な感じのお元気なお子様方が駆け回っております。まさに大食堂って感じ。天井にはこんなものが。

な、なんでしょうこれは.... 手作り感溢れるとはこのこと。子供の頃の七夕飾りを思い出しました。各テーブルには通常であれば部屋番号の札があったりするのですが、ここではなんと『○○県(もしくは○○市) △△様』と書かれた札が立っていました。大勢のかたの目に触れるところで、名前もそうですがどこから来たかまで.....

いろんなことに驚き、笑いつつ食事が運ばれてきます。

なんだか昨日の栗駒山荘と同じようなメニューです。(器や盛り付けなどなどもちろん違っていますが) まぁ、悪くはないんじゃないの、と思いつつ箸をすすめていくと
「ん?普通においしい。」川魚のお刺身も、昨日のと比べて臭みやクセがまったくなくこちらの方がおいしく食べられます。あれ?なんだかうまいぞ。あれこれ余計な工夫をしてない(失礼ですが....)分、ストレートにおいしいって感じる味付けのような気がしました。
この他にも、天ぷらなど、これだけの数のお客さんがいるにもかかわらず、出来立ての熱々で持ってきてくれます。今までと逆の意味で意表をつかれました。(^▽^)
ご飯はとってもおいしいです。かなり満足、かなりびっくり。

さて翌朝。露天風呂に入りました。入り口はこんな感じ。


これまた大きなお風呂で、眺めもお湯もまたまた最高です。


お湯は山手の方からドバドバ流れ込んでいます。いやー素晴らしい(* ̄∇ ̄*)


栗駒山荘のお風呂も良かったですが、やはりこちらに軍配が上がります。お湯の量、自然の中の大きなお風呂の開放感、とにかくイイです。

多分、日中は日帰り入浴のお客さんが多くて混みこみかもしれません。ここはやはり宿泊して、夜、早朝の人が少ない時間帯にお湯と景色を満喫したいものです。

あれこれ宿について書きましたが、ボロい建物や昭和な?雰囲気の大勢のお客さんとあれこれ思うところたくさんありますが、それを補って余りあるお風呂・お湯の素晴らしさがここの魅力だと思います。私は普段こういった宿には絶対泊まらないのですが、このお風呂に入れるならまた泊まっても良いかなと思えました。

須川高原温泉
岩手県一関市旭町1-15
電話 0191-23-3948 FAX 0191-23-2550


この温泉について、こちらのHPに詳しく書かれています。ご参考まで。